医療機器関連企業で働くフィールドナースの給料・年収相場

看護師は、医療機器関連企業や医薬品メーカーにおいても活躍しています。これらの企業における看護師のおもな仕事は、医療機器や医薬品を使用する病院などの施設を訪れ、自社製品についてのデモンストレーションや使い方に関する説明をすることです。そのほか自社製品にかかわる研修の実施、営業担当社員に同行しての営業補助といったことも担当し、「フィールドナース」と呼ばれています。病院で勤務する場合のように患者さんへ直接の医療行為をすることはありませんが、高度な医療知識が必要とされるため、キャリアが浅い人材よりもある程度の臨床経験を持っている人が求められます。

病棟勤務のように夜勤はなく、週末は休日になるといったように、一般の社員と同じ勤務体系になっていることが通常です。そのためフィールドナースは看護師でありながら、OLのような感覚で働くことが可能です。給料の相場は高い傾向にありますが、企業によって職場環境の違いは大きく、残業が多い場合もあります。収入は病院での勤務と同程度か、それよりも高いというケースが少なくありません。大きな企業であれば給料が高く収入の面で安定するということに加え、福利厚生なども充実している場合が多く、さまざまなメリットがあります。

また、医療機器関連の会社には外資系の企業が多いことも特徴です。看護師としての資格やキャリアに加え、英語力が求められることもあります。給料の相場は外資系がより高い傾向にありますが、会社によって収入の差はあるため求人情報もよく確認することが大切です。また、年俸制という場合もあり、求人情報に年収だけが記載されているという例もあります。

求人情報の一例を見てみると、
A株式会社
必須資格：正看護師、普通自動車運転免許
雇用形態：正社員、契約社員
職務内容：病院施設を訪問して医療機器の説明、サポート、手術室でのドクターへのレクチャー
年収：450万円から600万円
その他条件：臨床経験3年以上、企業就業経験、外科系病棟や救命救急などでの勤務、創傷褥瘡関連の対策委員会での業務経験
といったようになっています。外勤が多いため、普通自動車運転免許を持っていることが必須とされる場合も多くあります。