企業内医務室で働く産業看護師の求人・募集ガイド

最近は、企業内に医務室を作り、医師や看護師を常時待機させておくという企業も増えてきました。一昔前までは、企業における医務室といえば工場など肉体的な健康を損ないやすい場所のみという認識がありましたが、近年では精神面でのケアの重要性が指摘されるようになってきたこともあり、大企業の多くで企業内医務室勤務の看護師や保健師が置かれるようになりました。

企業の医務室で勤務する保健師の特徴は、その業種や規模によって差があります。企業内の医務室で勤務する保健師が仕事において大切になるのが、それら個別の状況に応じて適切な対応をとることができるかということです。企業の医務室勤務の保健師としては、臨床経験の豊富な人材が優遇される傾向にあるようです。

企業内の医務室で勤務する場合、最も責任が重くなるのは工場内での業務を行う場合です。大規模工場内には、有機化合物や粉塵といった長期に使用することで何らかの健康被害を招いてしまう原因にとなることが多くあります。その中においてどのような施策が健康対策として有効化を常に考えたり提案したりしていく必要があります。

工場以外での大企業の医務室では、精神面でのケアを重視した対応を任されることがあります。職場で抱えるストレスや将来への不安などにより、深刻な精神の病を患う人も増えてきています。企業内で勤務する保健師には、社内での状況をよく観察し、その企業にあった対応をしていく力が求められます。

産業看護師の求人を手に入れるには

上記のように、産業看護師は、一般企業に勤める社員を対象に健康管理を行います。最近では長期的な不況と言う事もあり、効率的な作業と短期間での結果を強いられ、精神的なストレスを抱えているケースが多いようです。精神的に不安を持っている社会人は全国平均で三割と言われ、数は年々増加傾向にあります。自分で認識出来ていない潜在的な対象者を含めると五割を超えるでしょう。

産業看護師は、そのような社員の心身的な病の予防への対策対応を行わなければなりません。以前に比べると業務内容は増え、高度化しており、企業側も身体的と精神的のケアが出来る優秀な人材を求めるようになりました。なのに産業看護師の求人数は多くありません。

インターネットで調べても産業看護師の求人はほとんど見つかりません。企業の事業所規模別の産業看護師配置は、社員が1000人を越える事業所の約9割という統計があります。一方で労働者が300人に満ちない規模の企業となると、この配置状況はグッと落ちてしまうようです。企業の規模によって働く人達の健康管理に差が出ている事も明らかになっています。実際、産業看護師に対する注目度と需要は非常に高いもので、その存在価値は評価されているのです。

唯一、産業看護師の求人が常時掲載されている看護師専門の転職サイトでは、条件の良い職場の情報は「非公開」として扱われている事が非常に多く、一般には公開されていません。応募者の殺到を防げるという理由で逆に企業からの求人が集まりやすくなっているのです。産業看護師への転職を考えているのであれば、まずは看護師専門の転職サイトに登録して産業看護師募集の非公開情報を入手するところからスタートしましょう。

需要のある産業看護師は、確かに大きな責任を背負った仕事であると言えます。看護師と言う仕事を通じ、従業員の健康維持に勤める事で企業の活性化へ繋がるのです。それだけ大変な仕事ではありますが、何かを任されたいと高い意欲を持った看護師であったなら、最高の職業になるでしょう。大変な仕事である分、反映されているのが待遇の面です。そこが産業看護師の魅力でもあります。まず、病院勤務の看護師と比べて年収が格段に上がり(※)、休日も企業の休みに合わせた休日が取得できますので、土日休みといった事も比較的多くなります。

※企業基準の昇給プランが適用となりますので、長期で勤める事で年収は通常の看護師よりも非常に良くなります。
勤めた分、年収が確実にアップしていく。産業看護師の魅力はこんな所にあるのです。